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いま、大学の社会における意義ってなんなんだろう?

最近、大学の社会における意義を改めて考えています。

大学(だいがく、英: college、university)は、学術研究および教育の最高機関である。

大学 - Wikipedia

大学がもはや学術研究の場ではなく、単なる就職予備校化しているという話を散見します(おそらくこの話は文系においてのみ)。

自分も一文系学生を体験た実感として、確かに文系学生にとって大学時代の最終ゴールは「就職活動を成功すること」のように見えます。であれば企業側が特に大学の成果を求めない以上、「就職予備校化」してしまうのも当然なような気がします。

だけれども大学は就職予備校なんかじゃあありません。

大学は、そもそも学問をするところであって、就職活動の準備をする施設ではない。会社に入ってから役に立つことを教える義務は大学にはない。「大学では、社会に出てから役に立つことを教えてもらえない」というのは、「蕎麦屋では、ラーメンを注文しても出てこない」と言っているのと同じで、当たり前すぎて批判になっていない。 (中略) 大学生は、在学中は会社に入ってからのことなんて考えずに、本来の目的である学問にもっと時間を割くべきだ。

大学は就職予備校ではない

でもそこで「本来の目的の学問に時間を割いているの?」というとそれはNOだと僕は思っている。

小学生より勉強しない日本の大学生

上記事のように「小学生より勉強しない」のは誇張ではなく事実だと思ってます。自分の経験からいうとこんな感じ。

  • 出席すれば単位がとれる授業をとる。もしくは出席せずともレポートだけ書けば単位がとれる授業をとる。
  • テスト前はちゃんと授業を聞いている友人のノートのコピー&まとめをもらって対策。
  • レポートはネットのマイナーな論文を盗用…までひどくなくともWikipediaなどの情報を巧みに構成して提出。あるいは過去に作成したレポートを再構成して提出。
  • 大教室の一番後ろの席に座り、睡眠orスマホいじり。

学生は学問してるか?NO。では就職予備校として就職の準備をしているか?NO。というわけで大学生活中何もしていない学生が大量生産されるわけである。

その結果が就職活動のエントリーシート、ないしは面接に端的に現れている。自分が就活生として周囲をみてて、あるいは自分が面接官をしていて、「大学時代一番がんばったことはなんですか?」という問いに対する回答。サークル、バイトの2つが多くを占めていました。ほとんど学問をまともに答える人はいなかったように記憶しています(それが企業に受けが悪いから意図的に避けていたというのもあると思うけど)。

大学生活は単なる「モラトリアム期間」として好きなことをやっているのが過ごしかたなんだろうか。それもそれでいいと思うけど、ならば大学の社会における意義って何なのだろう、