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就活日記(3) Quipper
きっかけ
Quipperといえば、kyannyさんやmizchiさんが在籍していることや、NaoyaItoさんがブログやプレゼンでQuipperに言及していたり一部のエンジニアからはよく知られている会社だ。
海外(ロンドン・マニラ)にも拠点を置いているという点も魅力的だし、カナダにてkyannyさんの旧友に出会いそのお友達経由で会社に招待いただけたりもしたので話を聞きに行くことに決めた。
Quipperを支えている技術
- Github
- RoR / Grape
- MongoDB
- HTML5
- CoffeeScript
- Backbone.js + Chaplin
- HipChat / Slack
- Mocha / Chai
- Jenkins
- CircleCI
- Hubot
言うまでもなくモダンな環境。カバレッジは他の会社よりは厳しく見てるのではということだったが、JSもしっかりテストしているあたりきっとそうなのだろう。
どんな技術を使ってるとか雰囲気とかはkyannyさんがブログに詳しく書いているので興味があればこちらもあわせて見ると良いだろう。
イギリスのエンジニアとの開発は、タイムゾーンの問題とかどうなん?とか思ったが、GithubやHipChatなどで非同期的な働き方をしているので問題ないとのことだ。GithubをベースとしたAsynchronous Workバンザイ。
雰囲気
今まで訪れた会社の中でオフィスの雰囲気が一番スタートアップ的な雰囲気が強かった印象がある。床のカーペットを剥がしてカラフルなカーペットを敷き詰めていたり、壁にQuipperの会社イメージ・イラストを描いていたり。朽ち果てた観葉植物がオフィスの片隅に放置されて粛々と負のオーラを放っており、「観葉植物」という概念そのものを脱構築していこうという哲学を感じた。
そういえばバンクーバーにあるHootsuiteという会社では元・警察署だった場所をまずは壁から全部ぶち破りリノベーションを行い今の姿になったとのことだ。日本でもこれくらい派手なことをやる会社があってもよいと思う。とりあえず全てのITスタートアップは週末に飲み放題のビール・ワインサーバーから導入すべきだ。閑話休題。
海外のスタートアップには多いけど、こうやって会社のメンバー全員を顔出しでリストアップした上で個々人が何を担当しているかを明確にするのもいいカルチャーだと思った。<○○という会社の中にいる個>というよりは、<個によって構成される○○会社>という感じで。会社を構成する個々人へのリスペクトがあるっていうか(小さい規模だからこそ紹介できるってのはあるけど)。
エンジニアと話す
日本のJS界の若手オピニオンリーダーであり希代のフロントエンドエンジニアである@mizchi氏とも話す(装飾しすぎてなんか胡散臭くなった)。JS技術を使って「無茶」をするのが仕事と言っていたが、無茶をしすぎ気味のときは周りのエンジニアがサポートしつつその「無茶」を現実のモノにしていく辺りに、Quipper開発チームの強さを感じた。そのような体制があるからこそエッジな技術を各プロダクトに導入していける。
kyannyさんはフィリピン出張とのことで話せなかった。
ビジネス的な話
Quipper Schoolは東南アジアの地域を中心としてアプリランキング上位に食い込むほどヒットしているようで、今後も「学習プラットフォーム」という軸でビジネスをグローバルに展開していく予定とのことだ。
Quipperは、「知の流通革命」 というビジョンの元、学習コンテンツの制作・配信や学びのモニタリング、アセスメントを可能にするクラウドベース(ウェブ・モバイル)の学習プラットフォームを提供しています。今回の増資によって、プラットフォームの一層の機能充実を図ると共に、経営基盤を強化し、日本を含むアジア地域、欧米におけるグローバル展開の加速を行うとしています。
(via. Quipper(クイッパー)、ベネッセ、グロービス、Atomicoを引受先として、約5.8億円を増資)
今後もビジネスチャンスをいろいろと探っていくと思われるが、上記に書いたような強力なエンジニアチームがいるのでどんなアイディアもカタチにしていけるのではないだろうか。
こんな人におすすめ
Quipperはエンジニアが「無茶」をできる環境があります。エッジな技術で無茶をしたい人に向いているかもしれません。
モバイル・アプリケーションはネーティブではなくHTML5/JS技術を使って実装しているあたり、サーバーサイドもさることながら、フロント側もきっちりできる人があっているかと思いました。
追記
エッジというよりは固い感じでやってるつもりだけどもあんまり他の会社知らないのでよくわからず
— Masatomo Nakano (@masatomon) July 9, 2014
(今思いついただけの)Quipperの開発方針 1.「普通」にやるべきことをやる 2.ユーザーを(悪い意味で)びっくりさせない 3. 楽しむ
— Masatomo Nakano (@masatomon) July 9, 2014
4. つらくても折れない心でがんばる(ブラック
— Kensuke Nagae (@kyanny) July 9, 2014