- 公開日
僕が単身海外(バンクーバー)に来て仕事を見つけるまでにやったこと
目次
バンクーバーで就活して仕事をゲットしました。結果から言うと二ヶ月間就活して、二社からオファーをもらった。僕みたいに海外で仕事をしたいと思っているエンジニアのためにも、仕事を見つけるまでの過程を書いてみようと思います。
僕のスペック
日本の企業でエンジニア歴3年。出自は文系なのでまともにプログラミング始めたのは会社入社後。もともとWEBに興味があったお陰かエンジニア歴3年にしては技術力はマシなほうだと思ってる。人に大々的に誇れるようなモノは持ってないけど、趣味でWebアプリ作ってみたりGithubにコード上げたりして、一応曲がりなりにも第三者に見せれるモノはあるレベル。
英語に関してはTOEICは750くらい。スピーキング力は半年足らずにしては喋れるほうと言われるくらい。
バンクーバー来てから仕事を見つけるまでのフロー
1.語学学校で英語のお勉強(2ヶ月間)
就活の前に英語をもっと磨かねば、ということで8weeksの短期集中スピーキングコースにまず通うことにした。この期間はひたすら英語力を伸ばすことに注力、拙いながら英語で意思疎通するレベルまではいけたと思う。
この期間に並行してレジュメ・カバーレターの書き方、面接の受け方あたりをレクチャーしてもらった。
2.就職活動開始1ヶ月目(レジュメ&カバーレター送付)
最初はレジュメを書くところから。それを添削してもらいつつある程度固まったところで、各社にカバーレターの送付を開始。カバーレターは各社毎に内容を変えていたのでけっこう書くのがダルかった。
あと他の人に名前とか顔とか覚えてもらいやすいように名刺を作ったりもした。名刺が効果があったかはいまいち不明だが、作っておいて損はないと思う。
また技術的なインタビューに備えてこの頃(7月)からGithubにできる限り何かしら勉強用のコードを毎日コミットするようにした。当時のGithubのコントリビューション図はこんな感じ。
見た目的にもActiveな開発者であることが伝わって良い。
3.就職活動開始2ヶ月目(面接)
ちょくちょく面接が入ってくる。もちろん面接では英語で話すことになるので、就活中も英語スキルをkeep&improveすべく短時間で行きたいときに行ける英語のレッスンに通ったりしてた。
一ヶ月半やってあんまり手応えがなくて「やっぱ難しいのかなー」と思い始めた次の週くらいに2社からオファーを貰えた。諦めない心、大事。
アプライした会社
基本的にはWEB系の企業がメインです。アプライしたポジションは「PHP Developer」「Front End Developer」「Ruby Developer」が中心。前職で使っていた主な言語がPHPだったこともあり結果的にはPHPのポジションへのアプライが好感触だった。オファーをもらったところもPHPの会社。
通過率は10社くらいにカバーレター送って返事が来るのが5社くらいだったので大体50%。そこから対面での面接、Skype面接やらがある感じ。
面接で聞かれること
面接では志望動機みたいなことは全く聞かれなかった(ちなみにこのへんの話は大体カバーレターに盛り込んだ)。
自分の場合、大きくトピックは2つに分けられる。前半の話題はレジュメをもとに 前職でやってきたこと とか、持ってる スキル の話。
後半は腕試し的な意味での技術課題が与えられ、それに回答するというものだった。回答形式には口頭もあったし筆記もあったしPC上(インターネット環境無)にタイプして、ってのもあった。このへんは会社によって全然違うみたい。
面接で聞かれた技術的なこと
例えばGoogleとかであればものすごい高レベルなことを聞かれるのかもしれないのだけど、自分がアプライしたところはそんな難しいことは聞いてこなかった。具体的には、
- FizzBuzz書け
- OOPを説明して
- RESTfulなAPI設計とはどんなんでしょう
- デザインパターンのアレを書いてみて
と、エンジニアであれば知っていて当然のことばかり。個人的にはもう少し難解なアルゴリズムの問題とか、答えが1つでない複雑な問題とか出ることを予想してたけどそんなことなかった。「JavaScriptでクラス書け」みたいなちょっと「?」ってなる質問もあったけどまぁなんとなく質問の意図は伝わるし、いわゆる悪問的なものはなかった。
余談だがフロントエンドデベロッパーの面接受けたときに、面接対策として事前にFront-end Job Interview Questionsを日本語訳したりしたんだが、面接官がその英語版を片手に僕に質問をして来たときは笑いをこらえるのが大変だった。
英語力は問題になるかと思ったけど、面接官もこちらが英語は流暢でないことはわかった上で臨んでくれているわけで、英語のスピードや表現に気を遣ってくれているので、そこまで英語が致命的な問題になることはなかった。そもそも英語はネイティブには負けるのは当たり前なので、別の土俵、つまりコードで勝負すべきだと思う。
使ったサイト
Indeed.ca
一番お世話になったサイト。色んなサイトから求人の情報を集約してくれているのでここで気になる求人チェックしておけば安心かな、という感じ。検索の使い勝手もなかなかいい。会員登録してここにレジュメを掲載しておくと良いと思う。
craigslist
無料の掲示板ということで求人の質はかなりバラツキがあり。穴場の求人を見つけるのにザッと眺めるくらいが丁度いいかと思う。
(実は自分はここで就活中にWEB開発のバイトを見つけて小銭を稼いでたりしてた。)
ここで自分のスキル、経験を掲載してるとリクルータとかからメールが来たりする。自分はこっちに来てからアカウント作ったのでlinkedin上のコネクションがあんま無かったのは見栄え的な意味でマイナスだったかもしれない。
Monstar.ca
正直登録しただけで、あんま使わなかった。Indeedで十分かな。
meetup.com
現地のエンジニアが集まるようないわゆる「勉強会」を探すならココ。ミートアップに参加したことで、バンクーバー在住、Hootsuite勤務の日本人エンジニアに会うことができたりした。勉強会を主催している会社にアプライしてみたりするのもいいと思う。
海外就活にあたり参考にしたサイト・情報など
[アメリカ日記12] ニューヨークで就職活動した話
Indeed中心で仕事を探し始めたのはこの記事がきっかけでした。この記事のお陰で北米の採用がだいぶイメージすることができた。ありがたや。
日本で全く冴えなかったWeb屋が海外就職する為に必要だった絶対の5カ条!
バンクーバーのWeb屋で有名なセナさんのブログの記事。
- 「海外で成功する秘訣はズバリ、図太さ」
- 「ポートフォリオの数は1つでも多く」
- 「日本人の仕事のきめ細やかさは最大の武器」
セナさんとは現地で直接コンタクトを取り直接アドバイスをいただくことができた。感謝!
アメリカでのiOSアプリ開発の仕事にありつけました
海外就労のためにスペインに滞在したこともある@shu223さん。そのアグレッシブな姿勢はぜひ見習わなければ、と強く思いました。
その他感じたことなど
- 日本と違い「コンピュータサイエンス」の学位はかなり重宝される印象。その点で自分はレジュメでの選考時に割と不利に働いたかも?
- リクルータは結構あてにならない。適当にテンプレメールをエンジニアに送りまくってる感じのリクルータも多い印象。もちろん中にはちゃんと面倒見てくれる方もいるが。(オファーを貰った内の一社はリクルーター経由)
- 本文に書かなかったが、面接の最後に「んでいくらほしーの?」(給与レンジ)と聞かれることが多かった。自分はその質問の答えは持っていなかったので、回答がしどろもどろになってしまった。「その会社で働けると仮定して、いくら欲しいのか?」この質問の答えを用意しておくといいと思う。
ここがポイント!
こちらで働いている日本人エンジニアの方が「英語を喋ったら負け、コードで示せ」と仰ってましたが、その通りだと思います。英語でネイティブに負けるのは当然なんだから、何で勝負するかっていったらコードしかないんですよ。どうやって見せるか? 今ならHerokuでWebアプリケーションも簡単に公開できるし、コードもGithubで公開できるでしょう。んでこれ見よがしにレジュメの先頭の連絡先の下にでもgithubのアカウントとか載せときゃいいんじゃないですかね。
とにかくポートフォリオなりgithubアカウントなりで、自分のスキルを証明できるものを用意しておくこと、それが重要。あとはスキルテストのときに存分に力を見せつけてやるのだ! 日本人、普通に世界で闘えますよ。
まとめ
この記事をきっかけに一人でも多くのエンジニアが海外に出るきっかけになったら嬉しいことこの上ないなーって思ってます。今ならワーホリとって海外に行くのは全然難しいことじゃない。腕に自信があるエンジニアで、世界に出たいとお思いの方は是非日本から出てみるといいと思う! 以上!